内容説明
過去に学ぶ眼、批判する眼が「自分の財産」になる!歴史はドラマではない。先人たちがどう考え、どう生きてきたかの生々しい記録である。過去に起こった出来事を批判する眼、そして学ぶ眼、この二つの眼力がある人には、歴史は多くのことを教えてくれる。そういった眼で歴史を学び、なおかつ生かすことができれば、現在、そして未来に対しても、すばらしい財産を手にすることができるはずである!最後の勝者となった徳川家康過去を批判し日本のゆくべき道を提示した坂本龍馬、桶狭間の奇襲戦で戦おうとして惨敗した日本軍…歴史の大転換期に「先を読めた人・読めなかった人」の差はここにあった!歴史を学んだ人の「頭の使い方」。
目次
第1章 「歴史から学ぶ」ための条件―家康の成功、秀吉の失敗
第2章 「歪められた過去」の正体―私たちが決して目を閉ざしてはならないこと
第3章 歴史を学ぶ視点、批判する視点―ものごとを考える力をつけるために
第4章 そのとき、歴史を動かしたのは誰か―教科書が伝えない歴史の真実
第5章 「もし…」という視点が歴史を面白くする―歴史の転換点に働く力
第6章 人々を幸福にしない日本の歴史構造―歴史から自分の生き方を考える鍵
第7章 歴史を“自分の財産”にする力―「嘘」と「事実」を見きわめるために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あむけ
2
歴史を織田信長や徳川家康などの英雄から見ていると今に活かすものが見えない。今生きる私たちが子どもたちに何を残せるのか考える機会になった。2013/01/16
コホーー
1
大東亜戦争において失敗を繰り返した日本軍による迂回奇襲戦法は、桶狭間の戦いにおいて信長が用いた迂回奇襲を手本としていた。しかしながら、この手本となった迂回奇襲が史実に基づいていたという確証はなく、このように、環境や条件が著しく違う過去に起こった事実をそのまま現代にあてはめて参考にするのは、むしろ危険が多い可能性がある。歴史を考えるときは、何が真実で何がまやかしであるかを見極める力が必要。2020/05/30
Tomomi
1
昔学校で習った歴史が今では変化していると聞いていたので、興味深く読んだ。「分かりやすいものは疑え」というのをキーワードとして覚えておこう。時代劇の刷り込みも危険だ。2020/04/26
takuchan
1
「自己変革できない人間は堕落する」という言葉が印象的。歴史を考える上で「もしも、あのとき…」と考えるのは想像力が膨らみ単純に楽しいが、蓋然性のある可能性がベースになければならないという言葉も頷ける。2015/04/29
詩歌
1
「資料をちょっとは疑ってみるべき」と言っているのに、中国側の資料を鵜呑みにしているのは何故?2014/03/11