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内容説明
中国古典の内容はきわめて実践的であり、現代でも参考になることが少なくない。その説くところに耳を傾けるなら、少なくともつまらない悩みや失敗を免れることができるだろうし、さらに一歩踏みこんで、現代を生きるうえでの知恵や勇気のようなものを学び取ることもできるであろう。本書では、中国古典のなかから主なものを十二冊選び、そのなかから人間学の真髄に迫った言葉を取り出してわかりやすい解説をつけてみた。
目次
第１章 老子―厳しい時代をしぶとく生きる知恵
第２章 荘子―小さな現実に振り回されず自在に生きる教え
第３章 孫子―戦わずに勝つ―人生という戦で負けない法
第４章 韓非子―部下をコントロールする最高のノウハウ
第５章 論語 人生に対する視野を広げる人間学の宝庫
第６章 孟子 理想なき現実主義は、つねに堕落する
第７章 荀子 人間を外側から磨き上げる行動原則
第８章 菜根譚 窮地に立たされたときに、己れを見つめ直す
第９章 呻吟語 人の上に立てる人間の“自分のつくり方”
第１０章 戦国策 「説客」たちのこの練りに練られた知恵の数々
第１１章 史記 動乱期を生き抜いた多彩な個性の生き方
第１２章 三国志 虚々実々の駆け引きを読む
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともふく
7
中国古典に最近興味が湧いてきた。数千年に及ぶ戦乱と興亡から産み出された教訓は胸に響くものが多い。本書は、中国古典入門のはじめの第一歩として最適。主要な古典の概略と有名な故事が解説されている。より深く中国古典を学び、生き方の指針として活かしていきたい。2022/06/04
亀野亜祐美
6
蜀の将、劉備は「これ賢これ徳、能く人を服す」賢とは聡明さ、徳とは、寛容、謙虚、思いやり、それに相手にたいする信頼であったという。呉の将、孫権は、部下の育て方として「部下を使うとき相手の短所には目をつぶり、長所を発揮できるように仕向けた。」つまり相手の長所をほめる育成法で魏の将、曹操は徹底しての能力主義タイプ、人に厳しく自分に厳しく。人をつかうのがうまい、やり手。2013/06/14
路地裏のオヤジ
4
決して古くなく現代にも通じていて奥が深い!!!2019/05/14
しろくろ1212
4
まずはここから、中国古典への入り口の書、お試し版みたいなものでしょうか？「老子」「荘士」「孫子」「韓非子」「論語」「孟子」「荀子」「菜根譚」「呻吟語」「戦国策」「史記」「三国志」からそれぞれ15個ずつ名言をピックアップしてます。面白そうなのがあれば、本格的に解説している本を読むのがいいでしょう。「大学」「中庸」も入れて欲しかったなあ。2013/05/18
ポップ430
3
以外と(失礼)為になる！2018/12/07
