出版社内容情報
2016年(平成28年)4月14日と同年4月16日に発生した熊本大地震における社会福祉法人の実状や証言をまとめたシリーズ3部作の第2弾。
「いのちを守る」活動の次に待っているのは、復旧や復興までの長い道のりをどのように対処してきたかである。インフラの復旧とともに「平時」となるが、実際には生活物資はマンパワーは足りず、社会福祉法人の職員には大きな負担がかかっていく。
本書は第?部と同じように、現場責任者である施設長と職員の証言から校正されている。大災害時における社会福祉法人やその組織体制、地域の防災体制のあり方を考える。
吉本 洋[ヨシモト ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
2016年4月に起きた二度の大きな地震、毎日何十回も起きる余震に、職員はしばらく生きた心地がしなかった。それでも入所者や利用者、近隣の施設から受け入れた方々のケアに全力を注ぐ。だが、日が経つにつれて支援物資は充実してくるものの、圧倒的にマンパワーが足りない。疲労は限界に達する。施設の生活が元に戻っていくにつれて、業務はさらに拡大していく。この長丁場の苦難を支えたものは何だったのか―。
目次
第1章 課題の整理(マンパワーが足りない!;外部からの人的支援 ほか)
第2章 復興に向けて(事業再開こそが復興への布石;発電機の返却 ほか)
第3章 愛知ボランティアセンターの支援(希望の光;小規模多機能ホームみどりの丘を元通りに ほか)
第4章 小学校始動(子どもたちの声;ボランティア支援のニーズ ほか)
第5章 復興宣言(入所者の生活の安定と職員の負担;ストレスケア ほか)
著者等紹介
吉本洋[ヨシモトヒロシ]
社会福祉法人恵寿会。老人総合福祉施設グリーンヒルみふね施設長。熊本県御船町社会福祉協議会理事、御船町観光協会理事。1971年大分県生まれ。1996年株式会社ファミリーマート入社。2002年社会福祉法人恵寿会入社。2008年同法人グリーンヒルみふね施設長就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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