内容説明
バブル景気を巧みに乗り切って事業を後世に残した紀伊国屋文左衛門の偉大さと、時代の流れに取り残され非業の最期を遂げた、５代目奈良屋茂左衛門の差はどこにあるか。
目次
第１章 文平の誕生の地
第２章 商才の芽生え
第３章 那智山での初恋が江戸出立の契機に
第４章 初恋の終焉と蜜柑船
第５章 蜜柑船と押しかけ女房
第６章 信用を付けるために吉原を活用
第７章 材木商人としての商才発揮
第８章 上野東叡山寛永寺の根本中堂造営材の落札
第９章 紀伊国屋文左衛門と奈良屋茂左衛門との商売合戦
第１０章 この心遺いと気配りが富を呼んだ
第１１章 銅銭の改鋳とインフレーション
第１２章 正徳の治と紀伊国屋の閉店
第１３章 紀文の隠居生活とその財源
第１４章 静かな余生の中にも秘めた意地
紀伊国屋文左衛門年表
