出版社内容情報
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内容説明
コロナ渦に問う!今も昔も変わらない官僚のダメっぷり!
目次
序章 大日本帝国の統治機構
第1章 日露戦争後の平和ボケ
第2章 リアリズムが失われた大正デモクラシー
第3章 しなくてよかった国際連盟脱退
第4章 支那事変に学ぶ日本を滅ぼす方法
第5章 亡国前夜の近衛内閣末期
第6章 地獄に落ちた大東亜戦争
著者等紹介
倉山満[クラヤマミツル]
1973年生まれ。1996年、中央大学文学部史学科国史学専攻卒業。1998年、中央大学大学院文学研究科国史学専攻博士前期課程修了(文学修士)。1999年から2014年まで国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員、体育学部・21世紀アジア学部で「日本国憲法」の教鞭をとる。現在はWebサイトで運営する私塾「倉山塾」塾長として活躍し、YouTubeによる動画配信番組「チャンネルくらら」で時事問題、歴史、文化などについて幅広い言論を展開している。2020年3月より「救国シンクタンク」を設立し、所長、理事長を務める。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しろくまZ
10
第一次西園寺内閣(1906年1月7日〜)から鈴木貫太郎内閣(〜1945年8月17日)までの歴代内閣の閣僚や官僚、その他帝国憲法下のキープレイヤーが列挙され、当時の国際状況、政局が語られ、如何にして大日本帝国が亡びたか、その道程が示されている。著者のいうところの「お役所仕事」とは、悪しき官僚主義だと言い換えることができると思う。もしそうなら、イギリスやアメリカ合衆国はなぜ官僚主義を(今のところ)上手くコントロールできているのか、何が違うのかという疑問が湧てくる。2022/11/02
ムカルナス
10
日露戦争以降の歴代政権の功罪を順を追って検証する憲政史中心の大東亜戦争。関東軍の暴走により始まったシナ事変を収束させ国際社会の了解を得ることが大東亜戦争回避のポイントだったが歴代内閣では保身に走る事なかれ主義の「お役所仕事」で何もせずにズルズルと時が経ち、時に実力者による和平交渉が実現しそうになると無能の首相や功績を横取りされたくない外相が潰し、時に売国的とも言える政治家が決定的な悪手を打ったことにより更に泥沼化していき、メディアや国民の好戦気分に逆らえない同調圧力も働き・・戦争突入~が実態のよう。2021/03/01
めっかち
3
大東亜戦争はお役所仕事をしていたせいで、始まり、そして敗れた! 倉山満先生は大東亜戦争を「アジア・太平洋戦争」とし“侵略”などと断罪する左翼的な歴史観を厳しく批判する。然し、その逆に「アジア解放」の聖戦とするような歴史観をも良しとしない。では、ということで導き出された結論が「お役所仕事」だ。これをもう少し硬い表現にすると「官僚政治」だろうか。こんなのでは、まともな外交交渉も軍事作戦も、できる訳がない。そして、コロナ禍を経験した私達は、大東亜戦争当時の人々を笑えないと痛感させられる。2024/04/01
dava_matu
2
病巣が変わっていないのを再確認させられる時間でした。2023/08/15
WS
2
ルーティーンワークとポジショントークで戦争を行うことがどれほど愚かかがわかる。毎度米内に腹が立ち、石井菊次郎に同情する。2023/02/01