内容説明
友人ができない、仕事がうまくこなせない、生きづらいのはなぜ?「ちょっと変」には理由があった!発達障害を正しく理解すれば、本人も周囲の人も気持ちが楽になる。
目次
第1章 軽度発達障害について知る(“KY”はうつなのか?;「変」を見分ける3つの視点 ほか)
第2章 発達障害の3つの特徴(社会性はあるか?;コミュニケーションは取れるか? ほか)
第3章 さらに注意すべき2つの傾向(話を聞いているか、キレやすくないか?;不注意 ほか)
第4章 周囲の知識が自信喪失や引きこもりを防ぐ(なぜ理解する必要があるのか?;コミュニケーションには“間”が大切)
第5章 「ちょっと変」を疑似体験して知る(疑似体験で百聞は一見にしかず;本を読んで隣人を知る ほか)
著者等紹介
備瀬哲弘[ビセテツヒロ]
吉祥寺クローバークリニック院長。精神科医。精神保健指定医。1972年、沖縄県那覇市生まれ。96年、琉球大学医学部卒業。同附属病院、都立府中病院精神神経科、聖路加国際病院麻酔科、JR東京総合病院メンタルヘルス精神科などを経て、2007年8月より現職。日本総合病院精神医学会、日本精神神経学会、日本児童青年期精神医学会、日本精神科救急学会の会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おいしゃん
77
全く空気を読めず、相手にするとイライラするような人は周りにいないだろうか。もしくは、なかなか周りのペースに馴染めない自分に対し、自己嫌悪してる人はいないだろうか。本書を読むと、発達障害は意外に多いこと、そしてその対応の仕方を知るだけでも、本人も周りも、少しはラクに生きられるようになるのかなと感じた。2015/06/04
みゃーこ
53
発達障害についての理解が深まる一冊。当事者向けというより、当事者の周辺がPDDへの扱いをどうするかについて理解を深めることによって円滑な人間関係を構築するのに役立てようとする意図。具体例をまじえながら、おおむね定型発達者と呼ばれる者(コミカルな名称だな)から見たPDD当事者の具体例が多い。PDD当事者が参考にするためのもの内容ではない。2015/03/21
ミーナ
26
「もしかしたら自分は発達障害なんじゃないか」という懸念から。わかりやすいケーススタディ。が、苦しくなる。「自分がこの人だったらきびしいな」と考えてしまって。そんな風に感情移入する時点で発達障害でないようだけれど。空気が読めないと生きづらい世の中は障害がなくてもつらい2017/01/30
Tadashi_N
21
発達障害を克服するためには、自分と周囲の理解が必要。2015/08/27
ほっしー
18
大人の発達障害について実例を取り入れわかりやすく解説された本。自分の身近な人や以前同じ職場にいた人にも発達障害と診断されている、もしくはそれが疑われるような例があったので、興味深く読んだ。社会性はあるか、コミュニケーションは取れるか、強いこだわりはあるかの3つが発達障害の大きな特徴になる。所謂「ちょっと変」な人の良い特徴を活かし、障害部分を周りで補っていけばうまく世の中は回っていくはず。周りの理解が広がればその人はうまく社会で生活していける。少しずつの世の中の理解が深まっていけば良いなあ。2019/02/10