内容説明
チアリーダーを長くやっていると、１００回に１回くらい、すてきな奇跡に出合います。試合会場にいるお客様の心が、不思議な見えない糸によってつなぎとめられているのがわかるのです。そこにいるすべての人が、その時間、その場所にいられることをうれしく思い、幸せなときを共有している―その雰囲気を味わえるのは、３６０度の視野でお客様を見ることができるチアリーダーに与えられた特権かもしれません。茅ヶ崎高校でも、みんなの気持ちが一つになっていったとき、そんな奇跡が起こりました。一夜にして変わる魔法のような起こり方ではなかったけれど、みんなの“あきらめない心”が呼んだ、それは粉れもない奇跡でした。その物語を、あなたにお届けします。
目次
１ いきなりの栄光（背中に稲妻が走った；笑顔だけでオーディションに合格 ほか）
２ 火のついたトイレットペーパーが飛び交う教室（生々しい傷跡；人のバリケードで暴走族を阻止 ほか）
３ おへそとおへそを向け合って（何かが違う；自分の高校名をいいたくない生徒たち ほか）
４ うつ病、半身マヒ、そして奇跡の復活（過食と拒食；診断名は「うつ病」 ほか）
５ 合言葉は「ＴＥＡＭ！」（「自分の出身校だと誇りを持っていえますよ」；祈りの儀式のような徹底した掃除の伝統；こわれた学校を立て直すには；オーストラリアの空に響いた茅ヶ崎コール；ＴＥＡＭ―みんなが一つになったときミラクルが起こる）
著者等紹介
黒田紫［クロダユカリ］
１９６１年、東京都生まれ。８０年、日本初のプロチアリーディングチーム「ミスダンスドリルチーム」の１期生に選ばれる。８５年、津田塾大学卒業。８６年、英語科教師として初めて赴任した神奈川県立住吉高校において、創部３ヵ月のドリル競技部（現チアリーディング部）を全国制覇に導き、以後、３連覇を飾る。神奈川県立ひばりヶ丘高校をへて、９４年に神奈川県立茅ヶ崎高校に転任。いずれの高校においてもチアリーディング部を設立し、数多くの全日本チャンピオンチームを育てる。現在、神奈川県立茅ケ崎高校教諭、プロ野球マスターズリーグ公認チアリーディングチーム「ランサーズ」代表、ミスダンスドリルチームＩＮＴ’Ｌジャパン理事。一男一女を持つシングルマザーでもある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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