内容説明
優れた機能を持っているめっきは、金属イオンを金属として析出させるための簡単な技術であると思われている。しかし、同じ金属のめっきを別々の企業に発注すると、その出来ばえは異なっている。それは、各々の企業による管理技術の違いによる場合が多い。特に、外観である光沢については、光沢剤、電流密度、めっき液の組成、温度、治具へのセッティングの仕方などにより大きな差が生じる。さらに、機能面を重視した評価として、めっきの密着性、耐食性、耐摩耗性、硬さ、などがある。これらも、めっきの前処理、めっき法、後処理などにより、同じ金属のめっき皮膜でも異なる結果を示すことがある。今や、めっきは付いていれば良いということでなく、外観、密着性、耐食性、耐摩耗性、硬さなどが問われている。本書は、めっきの不良対策について論じたものである。
目次
電気めっき(めっきがつく条件;めっきの析出量 ほか)
無電解めっき(置換めっき;熱分解めっき ほか)
各種めっき方式の長所と短所(電気めっき;無電解めっき ほか)
めっき不良と対策(電気めっき設備のトラブル;整流器のトラブルと対策 ほか)
著者等紹介
神戸徳蔵[カンベトクゾウ]
1956年日本大学理工学部工業化学科卒業。1956年日本大学東北工業高校講師。1961年工業技術院産業工芸試験所技官。1969年工業技術院製品科学研究所に改組。同所応用性能部長、基礎性能部長、材料性能部長、複合材料部主任研究員を歴任。全国鍍金工業組合連合会理事、東京都鍍金工業組合環境科学研究所所長。現在、東京都鍍金工業組合高等職業訓練校教頭
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