内容説明
本書では、トランジスタの特性をうまく引き出し、それぞれの目的にかなうように抵抗やキャパシタ、コイルといった電子部品と組み合わせた回路を、電子回路という。これまで電子回路の成書は数多く刊行されているが、細かな事項に触れ過ぎたり、バイポーラ型トランジスタのみに偏るなど、学部学生の教科書としては、不満な点が感ぜられなくもない。本書では、読者に電子回路の基本をきっちり理解させることを主眼として、多岐にわたることは避け、扱う対象を増幅回路や発振回路に限定した。電子回路の動作を説明したり数式計算を示す際に、なるべく物理的イメージを把握させるように努め、細かな点は補足的注意として示す、というようにしてみた。数式を展開する場合でも、多少長くなることを嫌わず、目で追える程度にやや詳しく示した。
目次
1章 トランジスタ
2章 トランジスタの特性と動作点
3章 トランジスタの交流信号パラメータと等価回路
4章 CR結合増幅回路
5章 エミッタフォロワと関連回路
6章 トランス結合増幅回路
7章 大振幅動作と電力増幅回路
8章 同調増幅回路
9章 発振回路
10章 負帰還
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