内容説明
本書では、特に江戸時代の人々の暮らしがわかるような絵を集めた。解説も絵そのものよりも、文化や暮らしを重視した。
目次
祭りと宴
人々の暮らし
遊郭と遊女
物語・伝説図
肖像画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
歩月るな
3
吉原基礎知識。 やっぱり宮川長春・一笑の作品が好みなのです。2015/09/03
がんぞ
1
作者不明もあるが宮川一笑など。紺屋高雄(二代)も。美しい衣装・肌色など生活・風俗画。識字率など民度の高さは同時代のどこと比べても勝り、都市住人では世界一と言っていい。鉄砲を捨てた武士の成功した封建制の余得で生活を安泰にされた職人があったから、これほどの文化が生まれたか。多色刷り版画で驚いたヨーロッパ人も現地の肉筆はみてない筈。宴会や花見など楽しそうなのは、とくに表情を描かないでもわかる。写実とデフォルメは、戦後のストーリー漫画の隆盛にもつながるものがある。エロチックな空想は脳を刺激し作業効率をあげるとか。2013/05/20