目次
表面のチョコからなくなるアイス
夢かと思うほど薄く焼きあがったスポンジケーキ
種を掘り返されるスイカ
1本のネギから数枚しかとれない貴重な輪切り
火の通りを確認された人参
冷凍パスタのなぜか熱の通り過ぎる部分
購買意欲をそそる試食の断面
消費者のための断面
チョコパイ
コタツの上に堂々とたたずむ中身のないミカン〔ほか〕
著者等紹介
しばたたかひろ[シバタタカヒロ]
映像作家。1992年5月10日、愛知県生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
8
なんだかぺかぺかした質感が見えて、ひとつひとつの作品のクオリティはさほど高くない。けれど、物と対自分の間にある、ワンクッションがおもしろい。2019/07/31
チェアー
4
細かな造作も素晴らしいが、作品自体のアイデアがすごい。椅子の脚につけるフェルトなんて、張り付いているゴミがリアルで感心する。時々「あるある」と叫びたくなるネタがある。それを小麦粘土で実現してしまう腕はやっぱりすごいなと思う。作り方が丁寧に解説してあったけど、私は到底無理だな。2021/08/21
ひなにゃんこ
4
★4 「もうじき溶けきるバブ」をツイッターで見たことがある。日常の中の、何気なさすぎて見過ごしがちだけど、こうして形にされてみると確かに見たことあるもの、「わかるー!」っていう“アレ”を、こむぎねんどで再現してある。こういうミニチュアを作る場合、普通は形の整った物を作るところを、前述のバブとか「冷凍パスタのなぜか熱の通り過ぎる部分」とか「練り消しを伸ばすとできるフワフワのやつ」とか、「なぜソレを…?」というような瞬間を選ぶセンスがすごい。2019/08/05
れい
4
昔、小学生のときにオーブン粘土が流行っていて、クオリティーは高くないけど楽しんで作っていたことを思い出しました。 すごくレベルが高くて、本物?と思うような作品。かつ、なんかクスリと笑えるような作品たちでした。2019/07/19
nekomeys59
0
どの作品も「あるよね」と思う、生活感溢れる作品ばかり。作品の題名とコメントも面白い。制作過程を見ると、予想以上に工程が細かい。作品集を見ている方がよさそう。2019/12/24