内容説明
日本マンガを深く愛するアメリカのノンフィクション作家が、マジメに、ときには熱く、ときには厳しく、現代の日本マンガを語り、世界に紹介した本格的マンガ論。その背後には、現代日本社会の姿が見え隠れする。近年海外でも人気が高まっているという日本マンガ。それは実際にどのように受けとめられているのか。世界的傾向ともいわれる「オタク」現象などもふまえ、国際的視野から、文化としてのマンガを考えた、現代日本人必読の一冊。
目次
第1章 意識下を覗く―マンガにあらわれる現代日本人の姿
第2章 世紀末現象としてのマンガ―日本マンガは本当に「危険」なのか?
第3章 マンガ雑誌の世界―高度に細分化されたジャンルと読者層
第4章 マンガ家と作品―注目すべき作家たち・作品たち
第5章 マンガの神様・手塚治虫―現代日本マンガの基礎を築いた人物
第6章 マンガを超えて―他メディアへと広がるマンガ
第7章 英語圏におけるマンガ―海外での人気と出版事情
ゲスト対談 日米マンガ事情あれこれ(小野耕世;フレデリック・ショット)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
1
よく読んでいるな。2016/12/27
とんび
1
1995年ごろの日本の漫画をアメリカに紹介する本を日本語訳したものなので、パチンコや養育漫画、杉浦日向子とか俯瞰のしかたが面白い。日本語訳の際に情報自体が違っちゃってるところもあるようで、その辺は残念。この日本語版が出た1998年の時点で、アメリカでの日本漫画出版が「現在は廃刊」的なことが多くて死屍累々。2013/05/22
1977年から
0
1998年
ryo_zz
0
完全にフレデリック・ショットはマンガにはまっております。日本でもあまり知名度がないようなパチンコマンガとかニッチな分野も調べあげていて、網羅的な情報としてではなく一研究者によるマンガ史として楽しめる一冊。これが描かれたころとは状況は様変わりしているので、現在の状況をフォローすることはできませんが。2011/02/13
かねかね
0
昔仕事がらみで読んだりしましたが、改めて読者として読むと面白いです。漫画人が懐かしかったです。2009/11/25