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内容説明
世紀末アール・ヌーボー&アール・デコの時代を生きた最後のイラストレーター、カイ・ニールセンの挿絵画集。日本国内では入手しづらい図版や、ミニカットを含めた珍しいモノクロ図版も多数収録し、合わせて150点近くの名品イラストを集めた。また、挿絵の元となった物語の簡単なあらすじも楽しめる。
目次
『おしろいとスカート』より
『太陽の東、月の西』より
『ハンス・アンデルセンの妖精物語』より
『ヘンゼルとグレーテルとその他の物語』より
『レッド・マジック』より
『千夜一夜物語』より
『死者の書』より
ニールセンの装飾アルファベット
ニールセンの年表
解説「カイ・ニールセンの世界」(海野弘)
著者等紹介
海野弘[ウンノヒロシ]
1939年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務を経て、現在、美術・映画・音楽・都市論・歴史・華道・小説などの分野で執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
3月うさぎᕱ⑅ᕱ゛
25
緻密な線描画から輪郭線のない立体的な色彩画への変化、中国や日本の浮世絵の影響がみられるもの、アラビアンナイトの世界などカイ・ニールセンの画風は時代の変遷によって移り変わっている。どれも魅力的だが、『太陽の東、月の西』は格別に美しい。繊細な線描と透明感のある色彩、果てしなく広がる白夜や星月夜は澄みきった空気を肌に感じるよう。初期によくみられる枝垂れ柳はとても美しい。『死者の書』の“憂愁のピエロ”の背景もすごく好み。『おしろいとスカート』は女心をくすぐる。2017/06/18
Kira
16
図書館本。気になっていた挿絵画家カイ・ニールセンの絵をたっぷり楽しんだ。画風が変わる以前に描かれた作品のほうが個人的に好み。特に、『太陽の東、月の西』の挿絵のいずれも味わい深い。この絵師さんの挿絵がちりばめられた物語集を読めたら、至福だろうな。2022/11/16
遠い日
12
美しい。そして、妖しく小暗い。北欧の独特の世界観は少しの恐怖と驚きをわたしに感じさせる。この妖しさに包まれる、うっとりと過ぎる時間の濃密な喜び。物語を読み解いた挿絵画家の力量を、存分に感じる。2015/04/22
sasa-kuma
11
デンマーク生まれのニールセン。北欧の白夜を感じさせる白の表現、舞台監督と舞台女優であるご両親の影響で、離れた場所から俯瞰しているような縦長の全体像的な構図。好きです。ニールセンが挿絵を描いた物語たちのあらすじも記載。「おしろいとスカート」「太陽の東、月の西」「ハンス・アンデルセンの妖精物語」「ヘンゼルとグレーテルとその他の物語」「レッド・マジック」「千夜一夜物語」「死者の書」2014/07/10
けだま
10
なっなんですかぁーこの好みど真ん中な絵を描くお方は!今まで知らずに生きてきてごめんなさい・・・。好きな画家さんができました!!2011/07/24