内容説明
真夜中を回遊する影たちが語る、謎めいた東京の千夜一夜物語。
著者等紹介
星野青[ホシノアオ]
1963年、神奈川県小田原市生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。2009年2月~2010年3月、月刊誌「東京カレンダー」(アクセス・パブリッシング)編集長
岡田敦[オカダアツシ]
1979年、北海道稚内市生まれ。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒。2008年、写真集『I am』(赤々舎)で第33回木村伊兵衛写真賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coco夏ko10角
21
「月光川の魚研究会」というバーが舞台、12の短編集+写真数点。バーにしろ物語にしろ夜の空気が感じられる。ちょっぴりいいお話やオチでぞぞっとくるようなお話もあって面白かった。写真も綺麗なものばかり、8月のまたぎ写真が特に好き。2014/06/27
辛口カレーうどん
11
8階建てのビル。オフィス以外に、店はバー「月光川の魚研究会」だけしかない。 静かな店内で音楽に耳を傾け、酒を飲みながら客がバーテンダーに語る、静かな物語。 読みやすい文章でした。 上品なバーらしく気取った会話もあるが、大抵は引き込まれる話でした。一番初めの話が好き。 どうなったかはっきりオチのついた話が少ないのが、リアルでよい。2014/10/13
ハルト
4
タイトルに惹かれて。こういう、ひと晩だけの魔法を与えてくれるようなバーがあるのなら、訪れてみたい。ちょっと変わった名前を持つバーで、バーテンダーが聞く、客のささやかだけれど不思議な12の物語たち。そんな謎に静かによりそってくれるバーテンダーは、たしかに人生における探偵なのかもしれない。文章も素敵でしたが、挟まれている写真がまた素敵でした。ひそやかな夜の匂いする作品でした。2011/05/14
治野
3
写真が時々挟み込まれている小説が好き2023/08/01
沙織
2
図書館でビビっときて借りました。 文章と写真がとにかく美しい。 あるバーに色んな人が訪れ、誰にもしたことのない話をする。不思議な世界に引き込まれた。2018/05/23