内容説明
不治の病に冒され、吾子誕生に命を賭けた母。私と生をわかちあったのは僅か六六五日。その生涯は、陽炎にも似て儚かった。今、私は、涙する思いを込め、母の墓前に万感を手向ける。「お母さん、生んでくれて有難う」。亡き母と父への鎮魂を込めて、季節の移ろいの中に、その出会いと別れを切々と描く。
目次
なれそめ
ひと夜のちぎり
屋上のパーティ
リストラ
予期せぬ出来事
生きて!愛して!
塔ノ沢の宿
大事なひと
いのち
父の死〔ほか〕
著者等紹介
藤田十四三[フジタトシミ]
1934年3月26日新潟県南蒲原郡田上村(現在、町)に出生。1957年3月中央大学法学部卒業。1967年4月東京都北区議会議員当選、4期。1981年7月東京都議会議員当選、5期(2001年6月引退)。現職、東京都保険医療公社評議員、東京都江東高齢者医療センター運営委員、東京ふれあい医療生活協同組合顧問
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