内容説明
“コンピューター&携帯電話時代の漢字論”。中国でも日本でも「漢字は近代化の障壁」として疎まれ、20世紀の遺物にされようとしました。しかし漢字の運命は、コンピューターの出現と中国の「三大文字改革」などで蘇りました。21世紀のIT時代に、コンピュータと抱き合わせて多様な展開をしています。
目次
はじめに 「漢字を“書く”」から「漢字で“チャット”」
第1章 21世紀、いま「漢字」は―現代化の動向
第2章 漢字を起死回生させた“電脳”
第3章 「漢字で“話す”」ケータイ・コミュニケーション新時代
第4章 漢字のコペルニクス的転回―その立役者
第5章 漢字に新しい息吹―“進化”の諸相
第6章 “進化”が語る漢字・簡体字よもやま話
最終章 あすへ―21世紀の漢字文化
著者等紹介
前田晃[マエダアキラ]
1932年11月、香川県高松市生まれ。朝日新聞社西部本社社会部記者、同部次長、松山、山口支局長、西部本社企画部長を経て、朝日新聞社の生涯学習事業の朝日カルチャーセンター(西部)に出向。社長在任中に「日中友好蘭亭書道聯展」を杭州、大連、長春、上海の各市で開催するなど日中文化交流事業を展開する。訪中20回、旅順、盧溝橋、南京、上海、杭州、長春、ハルピンなど日中、日露戦争の戦跡、記念館を歴訪。退任後、放送大学教養学部「人間の探究」専攻で中国の歴史、文化、思想、中国語などを重点に再学習、2002年3月卒業、同大学大学院文化科学研究科の修士科目生として「中国の言語と文化」、「地域文化研究―東アジア歴史像の構成」を履修。中国・長春市の東北師範大学漢語教学中心にも短期留学。福岡県筑紫野市在住
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