内容説明
西洋の哲学・思想研究にあらずば学問に非ずという風潮の中で、断固としてアジアに固執し経済発展に尽力、人を愛し、人に愛され、94歳まで矍鑠として凛とした人生を終えた一橋大学名誉教授・板垣与一の生涯を回顧する。
目次
第1章 卒寿断想
第2章 父・板垣外次郎伝―釣四三『流れの道』より
第3章 回想断片
第4章 アジアのあけぼの―太平洋戦争従軍記
第5章 思い出のインドネシア
第6章 アジア論・国際経済協力問題
第7章 教育者として
第8章 身辺雑話
第9章 教えを請うとあとが大変だった―板垣哲史、父を語る
付録 自作歌詞集
著者等紹介
板垣与一[イタガキヨイチ]
一橋大学名誉教授、経済学博士。1908年、富山県新湊市に生まれる。高岡商業、小樽高商を経て東京商科大学(現・一橋大学)卒業(32年)。同大学の助手、助教授、教授、経済学部長、付属図書館長を経て定年退職(72年)。亜細亜大学教授、経済学部長、大学院研究科委員長を経て定年退職(86年)。八千代国際大学初代学長在任、5年後退職(93年)。80年、勲二等瑞宝章受章。2003年8月28日没。著書に、『アジアの民族主義と経済発展』(日経・経済図書文化賞受賞)などがある
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