内容説明
夢幻の世界を漂うにも似た記憶を喪った一青年の心の旅路。
著者等紹介
三枝三二郎［サイグササンジロウ］
本名、三枝高峰。１９３４年、樺太・白鳥湖、生まれ。父親に従って旧満州、北朝鮮で幼少年時を過ごす。北朝鮮・興南で敗戦を迎え、各地を流浪の後、南朝鮮へ至る。南朝鮮・注文津で米軍の収容所生活。桟を得て日本へ引揚げとなり佐世保上陸。東京教育大学附属駒場中学校への入学を許され、のち、東京都小金井工業高等学校の定時制で遊ぶ。風のまにまに関西方面へと転び行き、テンプラ学生生活を楽しむ。その折、今東光先生に声を掛けられ天台院に出入りする。間もなく東京に戻り、北海道などにも点住し、雑多なアルバイトを経て工業関係会社に潜り込む。定年制に追われて現在に至る
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