内容説明
入試という競争が、子どもたちにもたらす弊害をいかにして軽減するか。戦前の入試制度改革の狙いはこの一点に尽きる。現在の教育改革を戦前の入試制度改革と引き比べてみることで、改革の真の課題を探る手がかりが得られるのではないか。入試制度改革へのさらなる提言。
目次
序章 二十一世紀・教育の夢
第1章 現在行われようとしている教育改革(揺らぐ「戦後教育」;「戦後教育」の一コマ;「合同選抜」の誕生 ほか)
第2章 戦前中等教育における入試制度の変遷(自分史と制度史との接点;大正デモクラシーと教育;「中等学校受験」の過熱 ほか)
第3章 戦後の入試制度(占領下の教育;戦後の高校入試;「教育改革」の源流)
著者等紹介
吉田豊治[ヨシダトヨハル]
昭和4年、大阪府大阪市に生まれ、昭和9年より大分県大分市在住。昭和28年、熊本大学法文学部史学科卒業。同年、私立九州学院高等学校を皮切りに、大分県立臼杵商業高校、東豊高校、大分上野丘高校、大分東高校、別府鶴見丘高校の教諭を経て、別府羽室台高校教頭、双国高校校長、大分県立図書館長を歴任。平成2年、大分県立図書館長で定年退職。引き続き、別府大学非常勤講師。平成3年、別府大学文学部講師となり平成11年退職。再び非常勤講師を平成13年まで続ける。そのほか、別府看護専門学校、大分視能訓練士専門学校の非常勤講師を勤める
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