新選組藤堂平助

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  • サイズ B6判/ページ数 549p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784835566528
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アルピニア

55
新選組四天王の一人であった藤堂平助の生涯。土方との出会いから、裏切者として新選組に討たれるまでが描かれている。土方のやり方に反感を持ちながらも、何度か訪れる岐路で彼は土方から離れられない。粛清、処罰、長州狩り、拷問の場面が次々と描かれ平助の神経が追い込まれてゆく過程に私自身も揺らぐ。漢が「この漢のためなら命を捨てられる」という気持ちはどこから湧き上がってくるのだろうか。ひとりの人間としての魅力か、その人の持つ信念か。平助の苦悩に息が詰まり、彼をそこまで追い込んだ土方の魅力に畏れすら感じた。2018/05/06

えみ

52
橘の実、それは惚れた男への想い。苦みは残るが甘く酸っぱい藤堂平助の人生そのものを預けた土方歳三への想い。男が漢に魅せられる、という事は命を引き換えに出来る程の狂気な至誠を言うのかもしれない。こんな藤堂の苦悩と情熱をまだ私は知らなかった。叶う事なら新選組を全く知らない頃の自分に戻り、結末を知らない真新な心でこの小説を読んでみたかった。彼らの機微な心の動き一つ一つをもっと大事に汲み取れたかもしれない。2人の頑固で優しすぎる故の悲劇が胸を抉る。個人的には斎藤一の涙…この表現だけでこれをおかずにご飯三杯はいける!2022/01/22

ウッチー

10
新選組四天王と呼ばれていた藤堂平助は、意外と組内ではあまりぱっとしない。 しかし、本書で意外な局面がわかり、いつの間にか平助ファンの一員に! 土方の寵愛、永倉の友情、山南との師弟愛、やはり隊内では皆に慕われていた素性がよくわかる。2016/05/01

へいすけ

9
永倉と藤堂の会話が良かった。油小路で逃がそうとする永倉の前で斬られる藤堂、その様子を黙って見ている土方。胸が痛くなります。山南と素直に打ち解けて話せない土方、心を開けていたらなにか変わっていたのかも。藤堂は今牛若と称された美少年ぽさがある初期から苦悩を重ねて大人になったラストの生き様に泣ける。藤堂が京へ誘わなければあのままみんな試衛館で和気あいあいしていたのか…新選組はラストが辛い。そんな中で土方が1度だけ左之ちゃん呼びしたところと月真院に大砲を打ち込むために1人で大砲を引きずるところがかわいかった2021/10/21

ybhkr

6
この人の新撰組ものは全部読んでいたつもりだったが、藤堂だけはまだでやっと読了。秋山さんは藤堂と土方と沖田と斉藤が好きなんだろうなぁ……と思う。どの作品でも愛を感じる。硬派な歴史小説と比べると限りなく創作というかキャラ萌え色が強い。史実に基づいてはいるが、同人誌的。と、思っていたらご自身の歴史サークル時代の同人誌を元に焼きなおしたということで納得。新撰組「萌え」を味わうなら必読…といってもいいかもしれない。いろんな意味で女性向け。2011/04/01

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