内容説明
『仰臥漫録』は元々、子規の病床私日記である。ところが没後世に出されると、一躍脚光を浴び、随筆文学の白眉と言われた―。戦後『仰臥漫録』原本は子規庵より消失。行方不明のまま半世紀を経たが、百回忌の年に意外にも子規庵土蔵内で発見された!すでに「子規の世界」は、“第3世代”に移っている。『仰臥漫録』原本の始末は彼等の手に委ねられた…。
目次
『仰臥漫録』発見―口上
『仰臥漫録』帰趨―一幕
『仰臥漫録』受け渡しに至るまで―二幕
『仰臥漫録』受け渡しの終えた後―三幕
「発見場所への謎を探る。今となっては誰のものか」楽屋裏話
『仰臥漫録』不時着す―四幕
『仰臥漫録』原本の綴じ直しと鼠骨印の謎―幕間
“子規唖然”“虚子憮然”―五幕
著者等紹介
まつばらとうる[マツバラトウル]
昭和8年9月、広島県呉市に生まれる
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