内容説明
千古変わらぬ淡海(琵琶湖)の美しい風土の中に誕まれ生きた僧 霊仙。若くして世の無常を悟り仏門に帰依し、奈良興福寺に法相宗を学び、人生の終焉近く渡唐。長安で日本国訳経沙門として名声を博すも、長安を追われ日本に帰ることなく、五台山で毒殺されるまでの数奇な運命を追う迫真の物語!名利を求めず、己が信ずる一筋の路をひたすらに歩いた僧 霊仙!その生涯を、湖北に暮らす人々の哀歓とともに八年間の歳月をかけて格調高く描く…渾身の長編歴史小説。
著者等紹介
雨宮周一郎[アマミヤシュウイチロウ]
昭和6年(1931)名古屋に生まれる。本名、安藤三郎。昭和42年(1967)グラフィック・デザイナーとして独立。デザイン事務所を主宰。文学は、司馬遼太郎、水上勉、吉村昭各氏に私淑し、独学で学ぶ。雨宮摂の筆名で詩、俳句などを発表する
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