内容説明
子どもの大学受験で始まった「父からの手紙」―昭和38年から平成5年に亡くなるまでの三十余年の間、時代は、家族のあり方、子どもに対する教育、父親の存在価値を大きく変えていった。父親として、幹夫氏は、戦後「家族制度がほとんど崩壊しかけている」時代に、「日本の伝統は、家族制度によって保たれ、生活の知恵は親から子らへと伝えた」との想いから手紙を書き続けた。愛する家族への想い、季節と感応しながら生きることの豊かさ、国の将来を憂う気持ち、そして、徐々に忍び寄る自らの老い、そんな想いを俳句とともに子ども達へ伝えていく。本書簡集は、現代の父親達にとって大きな一助となることであろう。
目次
昭和三十八年―三十九年
昭和四十年―四十一年
昭和四十二年―四十三年
昭和四十四年―四十九年
昭和五十年以降
長兄幹夫と私(高海幸夫)
著者等紹介
桐原恵子[キリハラケイコ]
本名、佐々木恵子。1935年生まれ。桐原幹夫(櫓北)長女。職業、元公務員。「山陰詩人」、「日本海文学」を経て、現在「東京四季」、「山陰文芸」、「TEN」同人
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