内容説明
政治は生活なり―東京都交通局労働組合の活動家から都議会議員となり、明治、大正、昭和の時代をエネルギッシュに駆け抜けた一闘士の、人生と活動の記録。それは、庶民の側から語られる、もう一つの昭和史である。
目次
悪童だった少年時代
姉あきの縁談と破談
父の死、続いて母も倒れる―困窮と闘いながらの徴兵検査
東京市電気局の乗務員に応募―そして母の死
新宿営業所に配属―職場の封建制に驚く
関東大震災の来襲―当時の市電風景
最初の妻との出会い―市電扶桑会結成
妻の上京、類焼そして死
組合活動に強い関心―第二の妻を娶る
妻の死、妹の死〔ほか〕