内容説明
大正五年、新潟県の山村に生まれ、里子に出された薄倖の女が、炎のように激しく生き抜き、商売を営んで成功を博す。その生きざまを簡潔な文章で、短歌を挟んで綴った本書は、戦前・戦後の激動の日本の風景と重なり、読む者の共感を誘う。
目次
第１章 葦一葉
第２章 陽と流れと
第３章 残照
第４章 うばすて山
第５章 秋いくたび
終章 近頃思うこと
著者等紹介
田島ちう［タジマチウ］
１９１６年（大正５）、新潟県岩船郡高根村に生まれる。村上町尋常高等小学校卒業。和裁と洋裁の教習所に通い、資格を収得。桑川村青年学校に勤務、和裁を教授。戦後は調理師の免許を取得。おでん屋「新月」、多角的飲食店「路傍」を営み、現在は贈答品専門店「佳屋」を営む
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