内容説明
厳酷な人生の中で常に夢を追い続けた著者が、心の内側をありのまま綴った、魂の句集。
目次
1 雲になりたい一心―昭和35年~39年
2 零細企業夜の花火―昭和40年~40年代
3 錆びトタン―昭和55年~50年代
4 往きつくところ―昭和60年~60年代
5 不況列島―平成元年~7年
6 樹海―昭和12年~40年
著者等紹介
桑原年雄[クワバラトシオ]
大正6年静岡県藤枝市仮宿に生まれる。昭和6年藤枝市広幡尋常高等小学校卒業、東京品川区佐藤製薬会社へ入社。昭和10年松村巨湫の「樹海」へ入会。昭和12年佐藤製薬会社を退社、同年山之内製薬会社へ転職。昭和13年会社勤務の傍、東京高等工学校応用化学科へ夜間通学。三年卒。昭和18年神奈川の住友金属工業へ徴用工として勤務。昭和21年家庭の事情で郷里へ戻り農作業に従事。昭和23年山之内製薬へ正式に退社の通知を出す。昭和28年水飴製造業から青果仲買業へ転職。昭和35年主流入会。同36年同人に推される。昭和37年「雲になりたい一心人蔘も売らねばならぬ」主流賞受賞。昭和49年青果商廃業、化粧合板製造の会社設立、五十七歳。昭和54年後添えの妻死去。昭和59年莫大な額の不渡り及偽造手形を喰い倒産の憂目に遭ったが再建へ漕ぎつける。平成3年三十二回口語俳句協会奨励賞受賞。平成4年1992年波月賞受賞。平成11年1月、肺気腫、肺炎で入院(約一カ月)後、自宅療養。平成14年2月4日、永眠する
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