内容説明
戦後の傷跡を引きずった昭和30年代の津軽の中学校を舞台に、3年担任の工藤健助、「一級非行生」小野正則、学級委員長の鎌田聖子らを巡り、盗みを発端に事件が急展開する。農地改革、戦後民主主義など敗戦のツケに翻弄された登場人物の悲劇は、起こるべくして起こった。「戦後」を再検討する、緊張感あふれる有意義な作品。
著者等紹介
斎藤国太郎[サイトウクニタロウ]
1930年青森県生まれ。1956年国学院大学文学部卒業(古典文学専攻)。1957年青森県中学校勤務。1967年千葉県中学校勤務。1985年定年退職。千葉県袖ヶ浦市に在住、現在に至る。現在「江南文学」(千葉県流山市)同人
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