内容説明
若き物理学者・詩人の処女詩集。ヨーロッパ・中国の古典の素養を基底に、日常にひそむ哀しみを叙情性豊かに謳った作品から、「絶望の王国人間」を「王国一の馬鹿者たる私」の立場から謳った現代的な作品に至るまで、幅広く収める。韻律を重視し、詩風はあくまで知的。諧謔と言葉のリズムが弾ける。
目次
序(二〇〇二年一月)
白鳥(一九九六年八月‐一九九九年十月)
プラスの祭典(一九九九年九月‐十二月)
プロメテウスの末裔(二〇〇〇年一月‐十二月)
ギャップと黄金(二〇〇一年一月‐七月)
著者等紹介
小田切宏輔[オダギリコウスケ]
1974年7月3日、東京都生まれ。素粒子論の研究を生業とする。専門は粒子衝突器の物理
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