内容説明
朝日新聞学芸面連載。関西の風土・都市性から照射した異色の文化論。郷愁の都市エッセー集。
目次
六甲山と菊田一夫―目うるませて見た“緑の丘の”
美也子のおもかげ―菊田自身の「数寄屋橋」
和辻哲郎の土下座―負い目と愛と憧れと
谷崎潤一郎と春琴事件―佐助の恋に自らを託し
谷崎夫妻、河内の日々―名作つむいだ二つの恋
伝説の歌人・石上露子―深窓に消えた河内の麗人
椎名麟三、28年間の不在―「女人堂」の家と母への慕情
田宮虎彦、足摺への道―『落城』を生んだ黒谷の静寂
関一と天守閣の再建―市民の手への城跡の奪還
商大を軸に学芸の都市へ―大学こそ大都市の真ん中に〔ほか〕
著者等紹介
木村勲[キムライサオ]
1943年、静岡県生まれ。一橋大学社会学部卒、同大学院中退。朝日新聞学芸部記者
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