内容説明
日本古代史は「大和中心の歴史であった」という常識は間違い。九州の「倭国」を盟主にした「大倭国連合王国」ともいうべき「大国」があった。日本古代史の常識に意議あり。
目次
第1話 古代の関東は出雲勢と九州勢の天下であった、という不思議な話(武蔵・房総の出雲族;日本古代史の構造についての私の仮説;関東東南部の九州勢;関東東南部の九州勢と出雲勢をめぐる諸問題;古事記・日本書紀の第一段階の、大和による東国征討物語は、どこがどのように造作か)
第2話 北関東(毛野)はどうなっていたか(記・紀の上毛野・下毛野の始祖説話;志田氏の(北)関東は「早くから大和の支配下にあった」とする説は成り立つか
北関東も九州勢が支配するところであったとする根拠
東毛野の支配者も実は“近畿廻り”の九州勢であった)
著者等紹介
芝喬一[シバキョウイチ]
1926(大正15)年生まれ。愛媛県立宇和島中学卒。陸軍士官学校60期。旧制松山高等学校文科卒。東京大学法学部卒。元東京都公立学校教師
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