内容説明
みんな、悩みや悲しみを抱えながらも、唱うことでひとときの安らぎを求めた。そんな連中が通う居酒屋が「ならしの」にあった。
目次
第1章 それはカラオケ居酒屋から始まった(出会い―白い割烹着;ママはカラオケが好き―歌合戦の快感;フランクの再来、Oさんに歌を教わる ほか)
第2章 それぞれの歌と人生(いつの間にかいっしょになっていたAさんと彼女―そして、おかみの身辺に変化;いくつになっても夢見ている山の乙女;私の“浮気現場”スナックJ ほか)
第3章 出会いと別れ(公園の森に消えた中年おじさん―タケさんのこと;おかみとデート、冬瓜料理を食べる;単身赴任―“さよなら”の人々 ほか)
著者等紹介
板倉鼎[イタクラカナエ]
1938(昭和13)年1月千葉県松戸市生まれ。’64年法政大学文学部を卒業後、音楽関連会社および映画業界新聞社を経て、’67年から某女子大学出版部の料理・健康図書の編集を担当、’97年にフリーとなった。著書に「明日につなぐか私の歳月」「ならしの十年歌えば悲し」がある
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