内容説明
一人の人間の成長過程を描きながら、戦争に翻弄され、非業の死を遂げる主人公、修。軍隊生活の本質をえぐる精緻な描写で、戦争とは何かを問う。
著者等紹介
河本勲[カワモトイサオ]
大正7年島根県に生まれる。6歳の時、郷里の岡山県に移住。昭和14年1月、岡山歩兵第十連隊補充隊に入隊。同年4月独立歩兵第69大隊交代要員として南中国に向かう。その後各地を転戦。終戦時は南中国派遣軍教育隊に在籍(准尉職)21年4月に内地帰還。農業に従事。健康の回復を待つ。23年4月、倉庫業を主とする会社に入社。58年同社退社。59年から寸暇をさいて私小説を書き始める。同年3月カルチャーセンターの「小説作法と鑑賞」の受講者となり、同人誌に作品を次々と発表する。その間小説教室は中断したが、平成3年4月から復帰し、8年まで受講を続ける。講師が退職したのを機に9年から自宅にて創作活動を継続、現在に至る
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