内容説明
カルト教団から脱出を図った主人公戸田の逃避行は、自己の中に現れる戊辰戦争の幻影からの逃避でもあった。オウム真理教と会津藩の悲劇を象徴する自害という惨劇の場面がオーバーラップするなかで、現代人の抱える精神の病根の深さと恐怖を喚起する!オウム修行中に現れる幻想の世界、精神の修行とは前世の自分捜しの旅でもあるのか?そして幻想が明確になるとき自己破壊へと突き進む。
著者等紹介
佐々木昇[ササキノボル]
昭和25年4月26日福岡県北九州市八幡区に生まれる。昭和48年3月福岡教育大学体育科を卒業。平成元年3月まで16年間市内で体育教師をする。その後、様々な職業を経験し現在に至る
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