内容説明
神社守りとして、40年間、奉仕の心から無償で働いてきた夫婦。その気持ちは裏切られ、神社側の仕打ちによって住むところも奪われてしまう。この40年間は何だったのか―。この世に神はいないのか―。怒りを胸に、今、老いの身体に鞭打って、神社界を告発する。
著者等紹介
尾形重男[オガタシゲオ]
明治42年4月23日宮城県の貧農家に生まれる。昭和6年陸軍教導学校卒業。伍長勤務上等兵満州国神京(長春)に進駐、吉林付近の警備任陸軍伍長。昭和7年ハルピン攻撃に参加、賓県、方正付近の戦闘及警備。同年奉天関東軍無線電侵教習所卒業。昭和8年任陸軍軍曹。旅団無線区隊助教。昭和6年参謀本部情報部付。昭和10年3月任陸軍曹長。同年陸軍士官学校卒業。少尉侵補者として第2次満州に派遣、陸軍少尉に任官。高麗帽、ハルピン付近の警備、中隊長。昭和12年旅団通信班長として徐州会戦に参加。昭和13年満州平安鎮第4軍司令部参謀部電報班長。同13年陸軍中尉。昭和14年ノモンハン事変参加。昭和15年2月従6位に叙す。昭和16年中支派遣混成第20旅団中隊長。同年南昌、錦江作戦にて賞詞を授与さる。同年陸軍大尉。昭和17年東京陸軍航空兵学校中隊長。昭和19年陸軍少佐。昭和19年9月勲4等瑞褒賞授与。昭和20年8月15日終戦。同11月復員。以後、戦犯要員として公職追放。雑役夫、衣料の行商、帰農により生計を立てる。昭和27年より40年間神社無償奉仕。現在に至る
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