内容説明
精神病院の日常的な監禁と拘束、暴力と懲罰。異常とも思える薬物治療と私物検査。医療の名のもとで非人道的な治療が行われる病院の“異常性”に焦点を当てた。それは取りも直さず「人間の尊厳」を問いかけた。ただ一つのスポットライトで進行する舞台劇を観るかのような淡々とした筆致で、社会の歪みを完膚なきまでに描き切る人間の尊厳と医療の在り方を問う衝撃作。
著者等紹介
倉田耕一[クラタコウイチ]
秋田県河辺郡河辺町に生まれる。大学卒業後、病院勤務、業界紙記者を経て、昭和63年10月から全国紙記者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。