内容説明
世俗化がほとんど不可逆的に進行しているように見えても、私共の魂の渇きは絶えず可逆的に一つの源泉へと舞い戻って来ざる得ない。私共はまさしく「谷川の水を求めて、喘ぎさ迷う鹿のよう」である。
目次
第1章 招きと渇き(ひと夏を師と共に過ごして―田辺重三先生を偲んで;谷川の水を求めて―深堀仙右衛門司教を偲んで;人生の失敗から立ち直る信仰―友の自殺とその後;現代人と希望 ほか)
第2章 仏教に学ぶ(伝統と刷新―神学の新しい光を;続・伝統と刷新―現代の聖人とは;万法すすみて―キリスト教と禅;痴性・啓示・悟り ほか)
第3章 折にふれての「即」の展開(信頼すること;折にふれて;死は怖いか;脳死と臓器移植に関する私見 ほか)