呉 倉橋島線

呉 倉橋島線

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784835503394
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

内容説明

自称経済大国、新生日本の民主主義国家が忘れてはならない重大な過去。封建社会と軍国主義、そして独裁政治がいかに安易に国民の運命を翻弄したのか。兵役の義務と戦争参加の金縛り。悲劇の結末は屍の山…。自らの体験を重ね、敗戦とシベリア抑留をテーマにしました。作品は、横断歩道から始まり、前半のバス生活の描写から後半は地獄への回想へ。シベリア鉄道に揺られた飢えの苦虐と行先不明の不安。2年の抑留生活で伺い知れた400名の悲運。骨と皮になり死んで逝った餓死者への憐憫と敗戦国民であった日本民族の哀れを描いて参りました。

目次

横断歩道
祈り
若者
シベリア鉄道
驀進
黒パン
飯盒炊爨
バイカル湖
日本軍捕虜第3収容所
地獄〔ほか〕

著者等紹介

白井幸男[シライユキオ]
西本幸男。大正14年2月19日生まれ。昭和17年満州チチハル市にて株式会社池崎公司に勤務。昭和20年2月ソ満国境守備隊入隊。同年8月に終戦を迎え捕虜となりシベリアに抑留される。昭和22年に復員。香川県善通寺市、国立善通寺市病院に入院。昭和23年呉市にて英連邦軍のジープ運転手を経て、昭和31年呉市交通局バス運転手に従事。昭和57年に定年退職後は嘱託バス添乗員、現在に至る
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