内容説明
青年将校等が昭和6年、民のためにと起こした大クーデターが、逆説として軍国主義を強め、戦争への道を拓くことになったのは歴史の皮肉といえようが、これに巻き込まれた主人公の運命を支配したのは…。時の主流には立ち向かえなかった平凡な主人公、激動の申し子の青春は、凄惨な戦争の中へ消えてゆく。
著者等紹介
中村正三[ナカムラマサゾウ]
大正10年生。(満州国)建国大学政治学科卒業(第1期生)昭和19年1月~昭和21年10月兵役。昭和22年より貿易業、現在、国際ボランティア。著書に『鶏肋の記』上、下巻『シルクロードの旅』『長江三峡下り』等
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