内容説明
人生のフィナーレを飾る檜舞台。それは豪華客船「飛鳥」での航海だった。96日間世界一周の旅は、自らの人生をみつめる旅でもあった。押し寄せる幾多の波濤を、気力と忍耐で乗り越えた激動の半生。
目次
序章 フィナーレへの道
第1章 旅立ち
第2章 船上の約束
第3章 東シナ海
第4章 いのち
第5章 二百三十円の学帽
第6章 飛鳥、竜巻に突入
第7章 ベニスに倒る
第8章 修身はいかが
第9章 一緒に死のう
第10章 大本営発表
第11章 二等兵物語
第12章 国債を燃やす
第13章 仲なおり
著者等紹介
玉川遵[タマガワマモル]
1927年、台湾台南州北門郡佳里街番子寮に生まれる。以後、官吏であった父の転勤によって西螺・佳里・朴子・嘉義・台南と、台南州下を転々。その間、1945年台南第一中学校卒業。同年台南高等工業学校入学。1946年、敗戦のため広島県高田郡向原町に引揚げ、同年広島工業専門学校に転入。1951年広島工業専門学校卒業、同年クレノートン(株)(本社呉市。研削といしの製造・販売)に入社。1984年クレノートン(株)を退社。1985年玉川商会(包装材料の加工・販売)を自営、1992年、有限会社に改組し代表取締役。今日に至る
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