内容説明
1999年2月28日に起きた、某県校長の自殺事件をモチーフに、錯綜した教師間の人間関係を描いた渾身のフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
それいゆ
19
小説風のフィクションですが、行きすぎた同和教育のマイナス面をうまく表現しています。卒業式で日の丸・君が代を掲揚・斉唱することさえできない校長の苦悩がよく分かります。一部の声の大きい教師が主導し、大多数の先生方は押し黙った状況の中で、学校の意志決定がなされていく異様な風景が見えてきます。広島県立世羅高校の校長が国旗・国歌の取り扱いをめぐって進退きわまって自殺した忌まわしい事件の元凶がここにあります。組合の考えを認めなければ新年度がスタートできない、こんな学校の管理職にはなりたくないし、生徒がかわいそうです。2012/12/04
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- 和書
- 観象宝運暦 〈令和八年〉




