内容説明
自ら創刊した漫画誌「COM」の休刊、虫プロ商事・虫プロダクションの倒産を経験し、黒手塚とも呼ばれる暗澹たる作品群から、『ブラック・ジャック』で少年漫画誌の看板作家に返り咲くまでの「冬の時代」の間、長く描き続けられたアイロニーとファニーに満ちた連作長編漫画!!
著者等紹介
手塚治虫[テズカオサム]
本名、手塚治。1928年11月3日、大阪府豊中市に生まれ、兵庫県宝塚市で育つ。大阪大学医学専門部卒業、医学博士。日本を代表する漫画家であり、アニメーション作家。1946年1月「マアチャンの日記帳」(『少国民新聞』、現在の『毎日小学生新聞』)でデビュー。1989年2月9日胃癌の為、亡くなる。1994年4月、宝塚市に「宝塚市立手塚治虫記念館」が開設される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムーミン2号
6
「SFマガジン」に足掛け5年にわたって連載されたSF作品で、人類に代わって生物界の頂点に立つのは鳥類。徐々に進化し、社会を形成していく過程で、宗教が起こり(キリスト教を踏襲)果ては肉食鳥類と草食鳥類との相克まで描かれる。これらを描いた中盤から後は特に面白いが、序盤、鳥が知恵を持ち始めるエピソードはヒッチコックの「鳥」(原作はデュ=モーリア)や「猿の惑星」が想起される。連載時は1回あたり7ページの掲載だったのをカラーも含めて復刻した本書は、紙も印刷も特殊なのか、重たくそして高価。表紙はなんでハシビロコウ?2020/03/23