感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
62
マンガを分析したマンガによる学問書と言っていいだろうか。1998年に美術出版社から刊行されていたものの完全新訳版。著者は、アメリカのコミックアーティスト。日本の漫画もかなり読み込んでいる。漫画の表現を、マンガならではの言語、コマ割り、時間表現、芸術としての創造性、色彩、等々を論じている。なかなかこういう観点でマンガを論じたものはないと思う。それにしても、日本のマンガは、独自の進化をとげた世界でもかなり優れたものであることを再認識した。そして、彼も最後に語っているようにマンガは無限の可能性に満ちている。2020/07/19
garth
6
漫画読者以上に漫画描く人が読むといい本だと思うが、値段が……図書館に入れてください。2020/03/29
フロム
5
あんまりよく分からなかったなぁ。例えばパイプの絵があるとしてコレはパイプではなくて紙に印刷されたインクだ!から始まるのでそこまで遡らなくてもと思う。この齟齬感は西洋漫画と東洋漫画の差も大きく関係している。正直、漫画描く人や漫画読む人では無くて研究者向けの本だと思う。 こー、もうちょっとテクニカルな部分の記述が欲しい。後、流石にこの値段は高すぎ。2020/06/08
ミミミ
2
面白かった!2021/01/30
Jey.P.
1
マンガの定義や手法を論じたマンガ。抽象化の効果。写実的なイラストと抽象的なテキストの間にマンガがある。コマとコマの移行の分類と分布の日米比較。時間、空間、感情の表現。芸術を構成する6つのステップ。読んだ感想として、マンガは特定のイメージを伝達するための表現だが、共感覚が重要で、万人が共有する共感覚を考えると具体・抽象のグラデーションは再定義すべきではと思った。(例えばギザギザは刺激を抽象化したものかもしれないが、脳が受け取る信号が刺激そのものに近いのであれば、直接「刺激」と書くより「具体的」なのでは?)2021/03/19
-
- 和書
- 和西小辞典 クロース装