内容説明
旧ソビエト民話の傑作『きんのつののしか』が初めての単行本化決定!なんでもどんどん飲み込んでしまうどろにんぎょうを、最後に待ち受けていたものとは!?
著者等紹介
宮川やすえ[ミヤカワヤスエ]
1926‐2013年。ロシア児童文学翻訳家、拓殖大学名誉教授。岡山県生まれ。拓殖大学卒。長年拓殖大学教授を務め、2000年定年、名誉教授。日ロ交流協会常任理事。児童文化功労者
井上洋介[イノウエヨウスケ]
1931‐2016年。東京都出身。1965年第11回文藝春秋漫画賞、第4回東京イラストレーターズ・クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
20
人間のエゴや欲望が生み出した化け物を退治してくれた鹿。現代は、まだその鹿が見つけられずにいる。2021/08/21
あおい
17
子供のいないおじいさんが作った泥人形が動き出しおじいさんやおばあさん、見つけたものを手当たりしだい飲み込んで行く…。怖い怖い。2017/05/16
ヒラP@ehon.gohon
10
前に井上洋介さんの『どろにんぎょう』を読んだのですが、基になっているお話は同じですね。 絵の迫力については、こちらの方が衝撃的です。 自分を作ってくれたおじいさんを呑み込んでしまったり、それではもの足らず、次々と人間たちを呑み込んでいくどろにんぎょうの、卑劣さと醜さはなんとも言えません。 救世主の鹿が、それほど強そうに思えない意外感も印象的でした。 なんにせよ、こんなにんぎょうを作らないようにしなければ、国は滅びてしまいますね。2017/05/19
いっちゃん
9
ソビエトの民話やって。けっこう昔に書かれたのかな。どこの国にも民話があって、語り継がれているのかと思うと面白い。2017/07/07
遠い日
8
ロシア民話。飲み込み呑み込み、世界を食べ尽くすかのような勢いで理不尽極まりない行いを繰り返す泥人形。鹿は賢者と勇気ある者の象徴か。金の角を持つ者は横暴を抑制できる者として、尊敬され讃えられることとなった。2017/07/10