内容説明
NHK人形劇の至宝「真田十勇士」が40年の時をこえ、待望の完全復刻!
目次
幸村ゆかりの人形たち
真田十勇士をいろどるかしら
人形には魂がある(柴田錬三郎)
辻村さんの人形の世界(坂東玉三郎)
ジュサブローさんのこと(中山堯)
星に願いを(辻村寿三郎)
著者等紹介
辻村寿三郎[ツジムラジュサブロウ]
人形師、着物デザイン、舞台、映画等の衣裳デザイン、演出、脚本、アートディレクター等多岐に渡り活躍。1933年11月、旧満州、錦州省朝陽に生まれる。少年時代を大陸で過ごし、終戦の一年前の昭和19年に広島に引き揚げ、広島県三次市で終戦を迎える。二十二歳、母の死をきっかけに上京、前進座の河原崎国太郎氏の紹介で小道具制作の会社に就職、二十六歳で独立、幼い頃よりの趣味であった創作人形を一生の仕事と決意、1974年NHK総合テレビ「新八犬伝」の人形美術を担当、一躍注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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からかい上手の高木さんそっくりおじさん・寺
57
1970年代にNHKで放送された人形劇『真田十勇士』。その人形の写真集である。去年『真田丸』効果でこの人形劇の原作(柴田錬三郎・集英社文庫)も復刻された。人形劇は観た事が無いが、この原作が面白過ぎて感激していた。お陰でそのワクワクを以てこの写真集を眺める事ができた。人形の頭の部分ばかりの写真集だが、モノクロの陰影が妙に切なくて見とれた。戦国武将というのは肖像が残っているが、絵画史料は全く無視して作られた風貌ばかり。秀吉も家康も猿や狸を思わせぬ風貌。十勇士や幸村の凛々しさは滅びの姿と相まってキュンとする。2017/07/16
遠い日
8
NHKで「真田十勇士」が放送された頃には、わたし自身はもう中高生で、夕方のその時間の放送をしっかりと見てはいなかったのだが、辻村さんの人形の独特の存在感に気押されるような思いがしたことを覚えている。まさに魂がこもったその在りようにぞくぞくしたものだ。懐かしい十代のあの頃に一気に戻った気がする。2018/05/19
雨巫女。@新潮部
8
《私-蔵書》モノクロなのが、もったいない。生で、学生の時、佐助や才蔵をみたことがある。ストーリーが思い出せない。ノベライズでないかなあ。2017/03/21