内容説明
プールにいった3にんのこどもたちは「くちとみずぎでかくれるばしょは、じぶんだけのたいせつなところ」とおそわります。人を愛したり守ったりする、いいタッチと人に暴力をふるい、権利をうばうわるいタッチを知って、自分を守る力をつけようと呼びかける絵本。
著者等紹介
安藤由紀[アンドウユキ]
現代心理学修士、人権ファシリテーター。2005年度、スイスの団体より“世界で平和活動をする1000人の女性”にノミネートされ、ノーベル平和賞の候補者となる。NPO活動を経て、児童相談所、東京ウィメンズプラザで相談事業に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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♪みどりpiyopiyo♪
46
幼い子に"自分を守るために大切なこと"を教える絵本。プールに行った3人の子達は「くちとみずぎでかくれるばしょは、じぶんだけのたいせつなところ」と教わります。人を愛したり守ったりする「いいタッチ」と、暴力をふるい権利を奪う「わるいタッチ」を知って、自分を守る力をつけようという絵本です。2〜4歳くらいの子にこの本で予備知識をつけ、4〜5歳になったら、もう少し具体的な話をしてあげると良さそうです。歪んだ知識が付く前に、幼い頃から被害者にも加害者にもならないための教育を☆ (2001年。2016年改訂復刊)(→続2020/03/25
mug
33
いいタッチは どんな気持ち? わるいタッチは どんな気持ち? 「くちと みずぎで かくれる ばしょは、 じぶんだけの たいせつなところ」 登場人物が動物で描かれていることと、 ニキちゃんのお母さんが語ることで、 優しく耳に入ってくる。 子どもたちには伝わったかなぁ?🤔2023/01/26
たまきら
25
何度でも何度でも伝えたいことの一つなので、様々な本が出版されていることは大変ありがたいです。この本では特にあとがきの部分に力が入っており、性的暴力は子供がより小さな子供にすることがあることを説明している部分に、小さいころから学ぶことがいかに大切かを再確認しました。2020/04/03
ヒラP@ehon.gohon
22
性的虐待を回避するために、解りやすくて親切な絵本です。 子どもたち当事者に、心の観念を育てるためにとても有効だと思います。 後は家族の意識の持ち方がとても重要だと思います。 頭をなでる、握手することにまで言及しているので、第三者にとっては、ちょっとした仕草が誤解を招かないガイドラインも必要かと思いました。2020/07/23
ツキノ
20
2001年の復刻版。「自分を守る」ための本。「口と水着で隠れる場所は自分だけの大切な場所、触っていいのは自分だけ」悪いタッチはどういうものか、「こころが変だ」と思ったらすぐ逃げて誰かに話す。性的なことだけではなくキックやパンチ、押したりつねったりも「悪いタッチ」。いやなときなら「いやだ」と言っていい。どうしたらいいかわからなくなる子どもに、最適な指南書。「知らない人の車に乗ってはいけない」と同じくらい浸透するといい。巻末には5ページにわたる「わるいタッチ、性的虐待をふせぐために」の解説がある。2016/03/14