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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのじつ
16
すごい!当時の少女マンガでこんなの読んだことない。佐々木淳子くらい。ハードSFな匂いがしますが、まだ序の口なので分からない。『ニューロマンサー』のように、横文字・梵字・日本語が入り混じるこの世界の言語や価値観に翻弄される。サンスクリットとコンピューターの言葉とが意味ありげに絡んでゆくのは、深遠なような、いかがわしいような、とにかくワクワクの止まらない展開。古より続く神と悪魔の戦いが垣間見えるが、細菌やDNAも取り込んだ語り口で、それだけに終わらない予感がする。2015/12/11
そのじつ
12
読み終えてもまだ取りこぼしている断片が多くてしっくりこないので、次巻へ進む前に再読。たとえばp83の"端末"という語の定義をハッキリ掴めず読んだら、なんとなくボヤけた印象になっていたが、語句を物語の中にキッチリ当てはめながら読んでいくとp80〜やp91〜の話の意味がよく掴めてくる。まさに少女漫画版の「ニューロマンサー」という感触で手強いほどに面白い!(発表年が1984年で「ニューロマンサー」と同年なのである!)パソコンおよびそのネットワークを、ただの小道具に終わらせない意欲的な取り込み方をしているようだし2015/12/13
コリエル
5
SFとファンタジーと先端科学(当時の)を組み合わせた作品で、神仏を絡めた転生の物語でありながら語り口が非常にロジカル。感性と悟性のバランスをとりながら創作を行うのが佐藤史生の特徴といっていいだろう。「この世界の主人はいつも 彼ら常人の群れでしたよ」という台詞が冴えてる。2020/04/29
hotato
2
タクシートークンとか、座禅と曼荼羅を組み合わせた全身スキャンとか当時、これからくる未来がわたしをワクワクさせたものです。また、語られすぎない会話からストーリーを読むのは、興奮するものでした。なんでも説明されればいいわけではないな、と。30年経って、やはり、まだ未来は来てないな〜と思います。はよこい、未来!SFがノンフィクになるところを見たいんだ〜!2015/07/04
さとちゃん
1
高っいなぁ、と思いつつも購入。読み応えはあるし、収録されているイラストやカラー扉は嬉しいからこの値段でも後悔はないけど、もう少し安いと嬉しいな。物語は序盤。音声入力は与える情報量のコントロールが難しい、のくだりに「2001年宇宙の旅」と「2010年宇宙の旅」を思い出しました。2015/07/12