内容説明
空から落ちてきた星の子・ルルン=ナンダーと、地上の優しい少年との友情物語。本書のなかで、やなせは「思いやりって、何だろう?本当の愛って、何だろう?」と、語りかけます。読み終わった時、読者は、きっとルルンとともに温かな涙を流すことでしょう。
著者等紹介
やなせたかし[ヤナセタカシ]
1919年、高知県に生まれる。東京高等工芸図案科卒業。漫画家であると同時に、作家・詩人であり、月刊「詩とメルヘン」、月刊「いちごえほん」の編集者としても活躍している。漫画集団・日本放送作家協会・日本童謡協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
16
ルルン=ナンダーは、小さな星の女の子です。うっかり空から落ちてしまい、大変な目にあいます。山に住む優しそうなロンに出会って、彼の家で暮らし始めました。優しそうに見えたロンでしたが、たきぎを毎日取って来いと厳しく命令し始めて……。読み終わると、ほろりとする素晴らしい童話です。『アンパンマン』の作者は、人の本当の優しさを深く理解していた、稀有の表現者だったことがよく分かります。2024/03/29
ふじ
15
読みたかった本消化中。やなせたかしによる心あたたまる童話。お転婆な星の子、ルルン=ナンダーが誤って地上に落ちてしまってからのお話。助けてくれる役として動物ばかりが登場するかと思いきや、まさか人間と恋仲になるなんて…大人のメルヘン。(でも話は読めるので、大人の目に耐えるかは定かでない)他の方の感想で、幼児向けの大人の物語とあり納得。2023/08/23
阿房門 王仁太郎(アボカド ワニタロウ)
1
自分が悪漢になってルルン=ナンダーを鍛え上げた少年だけが彼女を天に帰せた展開は正義(献身)と自分が傷つく事の同義性という『ハルのふえ』にまで続くテーマの再演だと思う。撃たれて横たわるルルン=ナンダーの絵の悲壮感よ。2022/06/18
みゆき
0
すごく良いお話だった。最後には、胸がキュッとして、少し涙が出そうになった。2016/04/10
つむまま
0
図書館2020/12/13
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