著者等紹介
森崎和江[モリサキカズエ]
1927年生まれ。17歳で単身九州へ渡り、1947年、福岡県立女専を卒業。1950年、詩誌『母音』同人となる。1958年、筑豊の炭坑町に転居し、谷川雁、上野英信らとサークル交流誌『サークル村』を創刊。1959~61年、女性交流誌『無名通信』を刊行
山下菊二[ヤマシタキクジ]
1919年生まれ。1938年、上京して、福沢絵画研究所に入る。46年、美術文化協会の会員になるが、翌年、退会。以後、多くの会を結成、あるいは参加。1952年、小河内村へ行き、ダム反対闘争。以後、松川裁判、安保闘争、狭山裁判などに加担。1975年、筋萎縮症と判断される。1986年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やどかり
19
自然に抗うことはできないが、祈ることはできる。自然を崇め大切にしてきた昔からの生活に根付いた海の祈りの数々。2024/05/11
遠い日
10
暮らしのなかに静かに入り込んでいるたくさんの「祈り」。それとは知らずにする祈りから、心をこめて願いを伝える祈りまで。海に命を預ける男たちと、その家族には、祈りとは神聖で大切なもの。祈ることで神と繋がることができるイメージは、素朴で力強いものに思えるのだ。2016/09/15
中嶌まり
1
とても不思議な絵本。日本の風土民俗独特の禍々しい何かを感じます。でも、自然の中で暮らす人々の日々の静かな暮らしを描いた絵本。まじないみたいな、不思議な物語に感じます。。2016/08/17
たくさん
1
生きるために前向きに助けてもらう。じっさいにたすけてもらったらこういうかんじょうにたしかになる。2016/06/26
ビシャカナ
0
とある港町のとある一家、漁に出た船が嵐にあえば残された人びとは、お宮に参り「おいわずさま」に祈りを捧げる。海に潜りすぎて目を悪くした海女は、めを書き詰めた紙をおじぞうさまに捧げ、足を悪くした人は足の形の木切れで自分の足を叩く、ピクニックで弁当を食べる時は山の神に一品捧げる。今の日本にも確かに祈りの習慣は存在している。てるてる坊主から、子どもの健康を祈る母の思いまで。2024/05/04
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