内容説明
1950年代、手塚治虫が“子どもたちのために描いた”珠玉の童話集!『おはなじまんのえれちゃん』は、貴重なオリジナル原稿からの完全復刻!!幻の作品『ふたつのもものみ』は、40年を経て初の単行本化!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
55
長い鼻があれば何でも出来ると文字通り鼻高々、いや、鼻長々?なエレちゃんはいばってばかり🐘だけど慌てて熱いスープでお鼻をやけどしちゃって、、、他の作品も収録😊2024/05/25
遠い日
7
手塚治虫のこども絵本。復刻版。短いお話が4話収められているが、最終話は未完。手塚色の濃い、ちょっと時代を感じさせる話もあるが、ストレートに心に響く。自慢や意地悪、子どもの心の負の襞も、きちんと描くところに真実が宿る。2015/08/14
ビシャカナ
1
いかにも擬人化された動物のメルヘン『おはなじまんのえれちゃん』に、宮沢賢治的な純朴さと華美の対比の『ふたつのもものみ』そして未完ながらも印象深い、自然と人の非情と、だからこその暖かさ『くろ耳ちゃん』“意地悪な結末にするもしないも、あなた次第です”手塚治虫のユーモラスとシニカルさ、描線がぼやけたカラフルで漫画的ではない暖かい絵柄など、手塚治虫の幅広くも奥深い作風も感じる。2023/07/29