内容説明
―ぼくは、このにせあかしやの林を修業の場にしている魔術師だ。あかしやの花のさく夜に、ぼくは、あかしやの妖精をよびだそうとしているのだ…おとうさんの誕生日、すっかり暗くなった、学校からの帰り道でふしぎな魔術師と出あったタケシの冒険が始まります。小学校中級向け。
著者等紹介
征矢清[ソヤキヨシ]
児童文学作家。1935年、長野県生まれ。早稲田大学第二文学部ロシア文学科卒業。児童図書出版社勤務のかたわら、1960年頃から雑誌に童話を発表。2002年に『ガラスのうま』(偕成社刊)で第40回野間児童文芸賞と第20回新美南吉児童文学賞を受賞
林明子[ハヤシアキコ]
絵本作家。1945年、東京都生まれ。横浜国立大学教育学部美術科卒業。1979年『きょうはなんのひ?』で第2回絵本にっぽん賞を、1983年『おふろだいすき』で第30回産経児童出版文化賞美術賞を、1990年『こんとあき』で第21回講談社出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ざるめ
16
45年前のいのししの剥製、にせあかしあの魔術師(゜゜;)と少し怖い雰囲気で始まるけれど、魔術師が少し優しかったり、いのししと遊んだりで楽しいかも(゜.゜)?っていう気持ちになってくる(^^;)じゃがいもいのししが走る姿を想像して「うわっ♪欲しい!(*゚Д゚*)」と思った(^^)2020/10/01
遠い日
13
征矢清さん、林明子さん夫妻による物語。初出は1981年。小暗いニセアカシヤの林の中、たけしが出会ってしまった魔術師との時間。閉じ込められ、出口のない時間の秘密、魔術の不思議。征矢さんの独特の世界観はここでも健在だ。最後に見た儚げなニセアカシヤの花の妖精たちの美しさが、印象的だ。林明子さんの挿絵も、クールで陰翳に富んでいて、物語の世界によくマッチしている。2015/03/06
izw
10
1981年大日本出版から発行された書籍の復刻。絵があまり林明子っぽくないと思ったけど、魔女の宅急便の挿絵も雰囲気が違うので、絵本じゃなくて挿絵のときはこんな感じの絵も書くのかな。2014/12/23
葉っぱかさかさ
8
時間が過去と交差し、そしてねじ曲がり、不思議な時を過ごす。そんな物語は、特に得をした気分になる。多くの体験を積んだのに時間がちょっとしか進んでいないなんて、luckyよね〜♪林明子さんの絵がレトロさもあり、特に魅力的♡2015/07/05
ろばこ
8
表紙の男性がスネイプ先生にちょっと似てるので手に取った本。45年前のイノシシのはく製、黒曜石、あかしやの妖精。ラストも含めて現代にないような話の運び方で新鮮だった。2014/11/22
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